みんなで寝坊した朝

今日は、家じゅうが寝坊しました。

子どもたちも、私もです。夏休みですから、遅れて困る予定はありません。

——と書いて、少し手が止まりました。夏休みなのに、ではないのです。

うちの朝に予定が無い日は、そもそも珍しい。上の子には塾があり、下のふたりはコンクールが近い。夏休みというのは「学校が無い期間」であって、「何も無い期間」ではありませんでした。

夏休みが始まった日に、子どもたちと綿飴を作りました。あの午前中は本当に楽しかったのですが、思い返せばあの日も、午後はそれぞれ出かけています。空いていたから遊んだのではなく、空けたから遊んだのでした。

だから今朝は、誰も起こしませんでした。起こす理由が、ひとつも無かったからです。

こんなに何も無い朝がいつ以来か、思い返してみて、思い出せませんでした。思い出せないくらいには、詰まっていたのだと思います。

夏休みなのに珍しい、と書きかけて、消しました。夏休みだから珍しい、のほうが近い気がします。学校が無いぶん、空いた時間に何かを入れやすいのです。

予定を入れたのは私です。塾も練習も、必要だと思って選びました。いまも必要だと考えています。ただ、「今日は何も無い」と気づくのに、家族全員が寝坊するという事故が必要だった。そこだけが、少し引っかかっています。

たぶん、こういう朝は年に何度もありません。次がいつ来るのかも分かりません。

だから今日は、何も足さずに終わらせます。

はる

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